思いのいっぱいつまった1枚の写真②‥‥‥理江香です☆
理江香です☆
さっそくですが前回の続きから‥‥
最後にしようと決めていた『芸術劇場』のオーディション前日、自宅で長年介護していた父が急逝し、あまりのショックに呆然としてしまいました。
早朝でしたがとにかく先生(名誉学園長)にお電話をしてクラス指導の交代などをお願いし、明日のオーディションをどうしようかという話しに。
家族とも相談した結果、兄がいてくれてたこともあって、オーディションを受けに行って踊るだけ踊ってすぐ戻るということに決めました。
先生は無理しなくていいと言ってくださったのですが、オーディションを受けに来てなかったのに今までの実績で役をもらってる(どんな役にしろ)と言われたくなかったんです。
その夜、お通夜にお越しいただいた先生から主役の『オデット』に決まったとお聞きし、行かせてくれた家族に感謝し、父にも良い報告ができて良かったとホッとしました。
それから半年後の本番までまた練習漬けの日々が始まり、そのおかげもあって、父の死のショックからなんとか立ち直ることができました。
バレエがなければそうはいかなかったと思います。
さて、いざ練習が始まると『白鳥』というのは技術的にも本当に難しく、それ以上に私は自分の体型のコンプレックスに悩まされてました。
首が太くて長くない
手足が長いわけでもない
だから白鳥になれない!
どうにもならないことで悩んでも仕方ないのに、ずっとモヤモヤしながら練習していました。
そんな時も先生はずっと練習を見てくださり、少しでも見せ方で踊りが良くなるよう、私のコンプレックスもズバズバ注意してくださいました(笑)
今は何でもすぐにパワハラだとか言うのかもしれませんが(もちろんほんまのパワハラは絶対にいけません!)、私のために愛を持って言いにくいことを言ってくださっていると分かっていたので、そんなこと少しも思いませんでしたね。
結局、大きな失敗もなく、かといってやりきれたという充足感もないまま、自分的には納得のいかないまま本番は終わりました。(まあこれはよくあることσ(^_^;)
終演後、言いたい事はいっぱいあるはずなのに、先生はすべてをのみこんで、
「よく頑張った。私は良かったと思うよ。また頑張りなさい」
と言ってくださいました。
先生の大きさというか、愛情をいっぱい感じ、もっと頑張って先生に恩返ししたいという気持ちを強くしました。
その時に撮った写真がこれです。
いろんな思いがいっぱいのこの笑顔の写真が私は大好きです。
この事だけでなく、本当にたくさんのことを今でも教えていただいています。
長くなってしまいましたが、新しい生徒の方は名誉学園長とのことをご存知ない方もいると思い、紹介させていただきました。
私だけでなく、あき先生、かおる先生、ももえ先生にもそれぞれの思い出がたくさんあり、名誉学園長への感謝の気持ちでずっとついてきています。
そして先生に教えていただいたように愛情いっぱいに、今度は皆さんに繋いでいけるよう頑張りますので、これからもよろしくお願いいたします(^O^)/